「低反発マットレスが柔らかく、高反発マットレスが硬い」
そう思っていませんか? というか、検索していると、そう書いている個人サイトがゾロゾロ出てきます。
先日トゥルースリーパーの勉強会、医師、快眠セラピスト、トゥルースリーパーの商品担当者のお三方から話を聞かせていただいたとき、快眠セラピストの三橋美穂先生から聞いた話にびっくりしました。
「低反発が柔らかくて、高反発が硬いと思っていらっしゃる方が多いのですが、反発力と柔らかさ、硬さはイコールではありません」
反発力は押し返す力のことです。反発力があるほど、寝返りがしやすいです。
反発力がそこそこあるのに柔らかいマットレスがあります。
たとえばトゥルースリーパーには低反発マットレス、中反発マットレス、高反発マットレスがありますが、この中で一番柔らかいマットレスは低反発マットレスではなく、なんと中反発マットレスです。
では柔らかい、硬いとは一体どんな状態なのでしょうか?
力を抜いた状態で寝ているときに体の形に添って沈み込むのが柔らかいマットレスです。
これに対して寝返りを打つときなどに動きに対して、補助するように働いてくれるのが反発力のあるマットレスです。低反発のマットレスはゆっくり沈み込んで、ゆっくり戻ります。
柔らかいと、体の凸凹にマットレスが沿ってくれるため、体圧分散に優れています。つまりウエストの後ろが浮き上がることなく、お尻の形に沈んでくれます。
硬いと、体が沈み込まず、ウエストの後ろが浮いて、ウエスト部分を支えてもらえません。
とはいえ、これはマットレスだけを比較したときの話です。寝る人の体重の問題が関係していて、体重が軽い人が硬いマットレスに寝ると、お尻が沈まないのですが、同じ硬いマットレスでも体重が重い人ならお尻が沈みます。
「腰が悪いから、硬いマットレスがいい」と思って、体重が軽い人が高反発マットレスを選ぶと、ウエストの後ろに負担をかけて、むしろ腰が痛くなってしまいます。
すべての人に合うマットレスはありません。
条件がちがえば、適したマットレスが異なります。
というわけで、今回の勉強会では「夫婦、別に寝るのがおすすめ」とのことでした。
では、それぞれに適したマットレスはどう選べばいいのでしょう?
最適マットレス選びのためのチェックリスト
三橋美穂先生がチェックリストを出してくださいました。これはトゥルースリーパーのマットレス選択基準です。中反発のマットレスが一番柔らかい、通気性があるなど、独自の特徴があります。
A
□ショートスリーパー
□睡眠中の動きが少ない
□腰が痛い
□夫婦一緒に寝たい
B
□ストレスが多い
□うつぶせ・横寝が多い
□体重は標準-軽い
□柔らかい寝心地が好き
C
□筋肉質
□暑がり・汗かき
□体重は標準~重い
□硬い寝心地が好き
チェックがついた項目が一番多かったのはA、B、Cどれでしたか?
Aが多いなら低反発
Aが多かった場合は低反発のトゥルースリーパープレミアムがおすすめ。
一日3、4時間しか寝ないようなショートスリーパーの場合、睡眠の前半だけで起きてしまう感じです。睡眠の前半においては深い眠りが多く、体の動きは少なくなります。その姿勢を安定させるマットレスがいいので、低反発マットレスが向いています。
睡眠中の動きが少ない人も、同様の理由で低反発マットレスが適しています。寝返りは打ったほうがいいと言われますが、それでも寝返りをあまりしない人なら、その前提で選びます。
「腰が痛い」人には低反発が向いているということに関しては、ちょっと解説が必要ですね。
低反発マットレスが腰痛予防になるという意味ではありません。
ふだんは寝返りをよく打つ、体重が軽いひとなら、低反発マットレスでは寝返りがしづらくなって、寝返りが減り、腰痛が増える可能性もあります。
しかし、既に腰痛がひどくて、身動きして揺れるとそれが腰に響いてつらい……そういう状態の人の場合に、姿勢を安定させてくれる低反発マットレスをおすすめします。
夫婦一緒に寝たい場合は、同じマットレスで寝ている伴侶の動きが響かない低反発マットレスが向いています。
安眠のためには別に寝たほうがいいと言っても、一緒が安心できる夫婦もいますものね。
ベッドのマットの上に載せるならスタンダードタイプ、床に敷くなら布団タイプを選びましょう。
Bが多いなら低反発
Bの回答が多かった場合は、トゥルースリーパーの中反発マットレス。
一般的にはトゥルースリーパー ネオフィール。
柔らかめが好きでない場合には、中反発マットレスに硬めのプロファイル加工マットレスを組み合わせて、沈みすぎを抑えるウェルフィットがあります。
「ストレスが多い」人は体が緊張しています。柔らかいものに触れると、緊張が解けるので、柔らかい、中反発マットレスがおすすめです。
うつ伏せや横寝が多いなら、やはり中反発マットレス。
横寝は凸凹が多いので、それを上手に埋めてくれる柔らかいマットレスが適しています。
トゥルースリーパーの中反発マットレスは、うつ伏せでも呼吸がしやすい、通気性のあるマットレスです。
体重が標準より軽めの人は、柔らかい中反発マットレスが向いています。
柔らかい寝心地が好きなら、まちがいなく中反発マットレスです。
中反発にはベッドの上に載せるネオフィールと、床敷き用のウエルフィットがあります。
Cが多いなら高反発
筋肉質の人はよく動く人が多いので、動きやすい高反発が向いています。
暑がりで汗かきの人にはトゥルースリーパーのcero(セロ)をおすすめします。
トゥルースリーパーのcero(セロ)は、網状素材の「ナノブリッド」と、硬わた素材の「ファイバークッション」を2層構造ですが、どちらもシャワーで水をかけて洗うことができます。
汗をかいても、水洗いできるから安心です。
体重が標準以上の重い人は硬い高反発マットレスが適しています。
体重が重いと、お尻が沈み込みすぎるからです。
そして硬い寝心地が好きな方にも硬めの高反発マットレスが向いています。
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